アジアや中東の料理を楽しむ旅では、「辛い」という感覚表現が欠かせません。注文時に「辛さ控えめに」とお願いしたり、汗をかきながら「辛い!」と叫んだり、使う場面はたくさんあります。この記事では、10言語での「辛い」の言い方を発音と例文つきでまとめました。激辛グルメを巡る旅の必携フレーズ集です。
韓国語で「辛い」
매워요(メウォヨ)
韓国料理といえば辛さが特徴。「매워요(メウォヨ)」は「辛いです」の丁寧な表現です。基本形は 맵다(メプタ) で、状況に応じて活用します。
「とても辛い」は 너무 매워요(ノム メウォヨ)、「辛さ控えめにしてください」は 덜 맵게 해주세요(トル メッケ ヘジュセヨ) と言います。トッポッキやキムチチゲを注文するときに覚えておくと便利です。
例文:
이 떡볶이 너무 매워요!(イ トッポッキ ノム メウォヨ)
このトッポッキ、すごく辛いです!
中国語で「辛い」
辣(ラー)
中国語の「辣(ラー)」は、四川料理や湖南料理でおなじみの一文字です。唐辛子のピリッとした辛さを表します。
「とても辛い」は 很辣(ヘン ラー) または 太辣了(タイ ラー ラ)。「辛さ控えめで」とお願いするときは 少放辣(シャオ ファン ラー) や 不要太辣(ブー ヤオ タイ ラー) と言います。マーラータン(麻辣湯)の「辣」がこれです。
例文:
这个麻婆豆腐很辣!(ジェーガ マーポー ドウフ ヘン ラー)
この麻婆豆腐、とても辛い!
タイ語で「辛い」
เผ็ด(ペッ)
世界屈指の辛い料理を誇るタイで、最もよく使う言葉のひとつです。短く鋭い発音が特徴で、唐辛子の刺激そのものを表現しているようです。
「とても辛い」は เผ็ดมาก(ペッ マーク)、「辛くしないで」は ไม่เผ็ด(マイ ペッ) と言います。トムヤムクンやソムタムを注文するときは、自分の辛さ耐性に合わせて必ず伝えましょう。現地の「ペッ マーク」は日本人には想像を超える辛さです。
例文:
ต้มยำกุ้งเผ็ดมากครับ(トムヤムクン ペッ マーク クラップ)
トムヤムクンはとても辛いです。
ベトナム語で「辛い」
Cay(カイ)
ベトナム語で「辛い」を表すシンプルな単語です。1音節で発音しやすく、平らな声調で伝わります。
「とても辛い」は Rất cay(ザット カイ) または Cay lắm(カイ ラム)。「辛くしないで」は Không cay(ホン カイ) です。ベトナム料理は比較的マイルドですが、南部のブンボーフエや唐辛子入りのヌックチャムソースは結構辛いので注意です。
例文:
Món này cay quá!(モン ナイ カイ クァ)
この料理、辛すぎる!
インドネシア語で「辛い」
Pedas(プダス)
インドネシア料理は唐辛子(cabai)を多用するため「pedas」は頻出語です。サンバル(辛味ソース)の本場ならではの表現です。
「とても辛い」は Pedas sekali(プダス スカリ) や Pedas banget(プダス バンゲット)。「辛くしないで」は Tidak pedas(ティダッ プダス) です。ナシゴレンやレンダンを頼むとき、辛さの希望を伝えるのに役立ちます。
例文:
Sambal ini pedas banget!(サンバル イニ プダス バンゲット)
このサンバル、めっちゃ辛い!
タガログ語(フィリピン語)で「辛い」
Maanghang(マアンハン)
「anghang(アンハン)」が「辛さ」という名詞で、接頭辞「ma-」で形容詞になります。発音の「ン」がフィリピン語らしい鼻音です。
フィリピン料理は比較的マイルドですが、ビコール地方の料理は激辛で有名です。「とても辛い」は Napakaanghang(ナパカアンハン) や Ang anghang!(アン アンハン) と言います。
例文:
Maanghang ang sinigang na ito.(マアンハン アン シニガン ナ イト)
このシニガンは辛いです。
マレー語で「辛い」
Pedas(プダス)
インドネシア語と同じ単語です。マレーシアもサンバルやアッサム料理で辛い料理が多く、「pedas」は日常的に使われます。
「とても辛い」は Sangat pedas(サンガッ プダス) や Pedas sekali(プダス スカリ)。「辛くしないで」は Tidak pedas または口語で Tak pedas(タッ プダス) です。ラクサやナシレマを注文するときに覚えておきましょう。
例文:
Laksa ini pedas sangat!(ラクサ イニ プダス サンガッ)
このラクサ、すごく辛い!
ヒンディー語で「辛い」
तीखा(ティーカー)
インド料理を語る上で欠かせない言葉です。スパイスの刺激的な辛さを表す形容詞で、カレーやチャツネの話題でよく登場します。
「とても辛い」は बहुत तीखा(バホット ティーカー)。「辛くしないで」は तीखा मत बनाइए(ティーカー マット バナーイエー) です。インドでは「日本人には辛すぎる」と警戒されることもあるので、希望の辛さを伝えるのが大事です。
例文:
यह करी बहुत तीखी है।(イェー カリー バホット ティーキー ヘー)
このカレーはとても辛いです。
アラビア語で「辛い」
حار(ハール)
「حار(ハール)」は「熱い」「辛い」という両方の意味を持ちます。文脈で使い分けられますが、料理の話題なら「辛い」と理解されます。
より明確に辛さを表したいときは حار جداً(ハール ジッダン)(とても辛い)や حريف(ハリーフ) という単語も使われます。中東料理にはハリッサやシャッタなど辛いソースが多く、エジプトやチュニジアでは特に活躍する単語です。
例文:
هذا الطعام حار جداً!(ハーザー アッタアーム ハール ジッダン)
この料理、とても辛い!
トルコ語で「辛い」
Acı(アジュ)
トルコ語の「Acı(アジュ)」は「辛い」と「苦い」の両方を意味します。料理の話なら「辛い」と理解されます。トルコ料理はアダナケバブなど辛い料理もあり、この単語はメニュー選びに欠かせません。
「とても辛い」は Çok acı(チョック アジュ)、「辛くないもの」は Acısız(アジュスズ) です。「-sız」は「~なし」を表す便利な接尾辞です。
例文:
Bu biber çok acı!(ブ ビベル チョック アジュ)
この唐辛子、すごく辛い!
10言語「辛い」一覧表
| 言語 | 表記 | カタカナ読み |
|---|---|---|
| 韓国語 | 매워요 | メウォヨ |
| 中国語 | 辣 | ラー |
| タイ語 | เผ็ด | ペッ |
| ベトナム語 | Cay | カイ |
| インドネシア語 | Pedas | プダス |
| タガログ語 | Maanghang | マアンハン |
| マレー語 | Pedas | プダス |
| ヒンディー語 | तीखा | ティーカー |
| アラビア語 | حار | ハール |
| トルコ語 | Acı | アジュ |
まとめ
「辛い」は各国の食文化を語る上で欠かせない感覚表現です。アラビア語の「ハール」が「熱い」も意味したり、トルコ語の「アジュ」が「苦い」と同じだったり、言語によって辛さの感じ方や表現の幅がさまざまです。インドネシア語とマレー語の「pedas」のように兄弟言語で共通する単語もあります。激辛グルメを巡る旅では、ぜひ現地の言葉で「辛い!」と叫んでみてください。辛さを乗り越えた先にある達成感と、現地の人との笑顔あふれる会話が待っていますよ。


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