「ありがとう」と言われたときの返し「どういたしまして」。会話のキャッチボールに欠かせないフレーズで、これを現地の言葉で返せたら一気に会話が盛り上がります。この記事では、10言語での「どういたしまして」の言い方を発音つきでまとめました。
韓国語で「どういたしまして」
천만에요(チョンマネヨ)
直訳すると「千万(とんでもない)です」で、「とんでもない、気にしないで」という意味の丁寧な返しです。
カジュアルには 아니에요(アニエヨ)(いえいえ)や 별말씀을요(ピョルマルッスムルヨ)(とんでもないです)が使われます。
例文:
A: 감사합니다!(カムサハムニダ!)ありがとう!
B: 천만에요.(チョンマネヨ)どういたしまして。
中国語で「どういたしまして」
不客气(ブーコーチー)
「不」が「〜ない」、「客气」が「遠慮する」で、「遠慮しないで」という意味の定番返しです。
カジュアルには 没事(メイシー)(何でもない)や 没关系(メイグアンシ)(大丈夫)も使います。
例文:
A: 谢谢你!(シエシエ ニー!)ありがとう!
B: 不客气。(ブーコーチー)どういたしまして。
タイ語で「どういたしまして」
ไม่เป็นไร(マイペンライ)
タイ語で最も有名なフレーズの一つです。「ไม่เป็น」が「〜ではない」、「ไร」が「何」で、「何でもない・気にしないで」という意味です。
男性は「クラップ」、女性は「カー」をつけます。
例文:
A: ขอบคุณค่ะ(コープクン カー)ありがとう
B: ไม่เป็นไรค่ะ(マイペンライ カー)どういたしまして。
ベトナム語で「どういたしまして」
Không có gì(コン コー ジー)
「Không có」が「ない」、「gì」が「何か」で、「何でもない」という意味です。ベトナム語の定番の返しです。
カジュアルには Có gì đâu(コー ジー ダウ)(何かあったっけ?=とんでもない)も使います。
例文:
A: Cảm ơn bạn.(カム オン バン)ありがとう。
B: Không có gì.(コン コー ジー)どういたしまして。
インドネシア語で「どういたしまして」
Sama-sama(サマサマ)
「sama」が「同じ」で、「こちらこそ」「お互いさま」というニュアンスの返しです。
Kembali(クンバリ)(お返し)や Terima kasih kembali(トゥリマ カシ クンバリ)(こちらこそありがとう)も使われます。
例文:
A: Terima kasih!(トゥリマ カシ!)ありがとう!
B: Sama-sama.(サマサマ)どういたしまして。
タガログ語(フィリピン語)で「どういたしまして」
Walang anuman(ワラン アヌマン)
「Walang」が「ない」、「anuman」が「何でも」で、「何でもないよ」という意味です。
カジュアルには You’re welcome もそのまま使われます。
例文:
A: Salamat po.(サラマッ ポ)ありがとうございます。
B: Walang anuman po.(ワラン アヌマン ポ)どういたしまして。
マレー語で「どういたしまして」
Sama-sama(サマサマ)
インドネシア語と同じ表現です。マレー語圏共通の返しです。
Tidak mengapa(ティダッ ムンガパ)(大したことない)もよく使われます。
例文:
A: Terima kasih.(トゥリマ カシ)ありがとう。
B: Sama-sama.(サマサマ)どういたしまして。
ヒンディー語で「どういたしまして」
कोई बात नहीं(コイー バート ナヒーン)
「कोई बात」が「何か」、「नहीं」が「〜ない」で、「何でもない」という意味です。日常会話で最もよく使われます。
आपका स्वागत है(アープカー スワーガト ハェ)(あなたを歓迎します=どういたしまして)もフォーマルな場面で使われます。
例文:
A: धन्यवाद।(ダンニャワード)ありがとう。
B: कोई बात नहीं।(コイー バート ナヒーン)どういたしまして。
アラビア語で「どういたしまして」
عفواً(アフワン)
「お許しを」という意味から転じて「どういたしまして」として使われます。前述の「すみません」と同じ単語です。
لا شكر على واجب(ラー シュクラ アラー ワージブ)(義務に感謝は不要)も使われます。
例文:
A: شكراً.(シュクラン)ありがとう。
B: عفواً.(アフワン)どういたしまして。
トルコ語で「どういたしまして」
Rica ederim(リジャ エデリム)
「Rica」が「願い」、「ederim」が「します」で、「(お礼を受け取る)お願いをします」という独特の表現です。
カジュアルには Bir şey değil(ビル シェイ デイル)(何でもない)も使われます。
例文:
A: Teşekkür ederim.(テシェッキュル エデリム)ありがとう。
B: Rica ederim.(リジャ エデリム)どういたしまして。
10言語「どういたしまして」一覧表
| 言語 | 表記 | カタカナ読み |
|---|---|---|
| 韓国語 | 천만에요 | チョンマネヨ |
| 中国語 | 不客气 | ブーコーチー |
| タイ語 | ไม่เป็นไร | マイペンライ |
| ベトナム語 | Không có gì | コン コー ジー |
| インドネシア語 | Sama-sama | サマサマ |
| タガログ語 | Walang anuman | ワラン アヌマン |
| マレー語 | Sama-sama | サマサマ |
| ヒンディー語 | कोई बात नहीं | コイー バート ナヒーン |
| アラビア語 | عفواً | アフワン |
| トルコ語 | Rica ederim | リジャ エデリム |
まとめ
「どういたしまして」は国によってニュアンスが異なる面白いフレーズです。韓国語の「千万(とんでもない)」、中国語の「遠慮しないで」、インドネシア語の「お互いさま」など、感謝への返しの文化が表れています。タイ語の「マイペンライ」は「気にしないで」という意味で、タイ人の大らかな国民性を表す言葉として有名です。現地の言葉で「どういたしまして」と返せば、会話がぐっと自然になりますよ。
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この表現について
「どういたしまして」という一言、実はその背後には、それぞれの言語が持つ文化や人々の思考が色濃く反映されているのを感じませんか?今回ご紹介した中でも、特に韓国語の「천만에요(チョンマネヨ)」と中国語の「不客气(ブーコーチー)」は、日本人にとって興味深い違いがあると思います。
韓国語の「천만에요」は直訳すると「千万(とんでもない)です」という意味。これは、「いえいえ、とんでもないことです、そんなにお礼を言われるほどのことではありませんよ」という、相手への謙遜の気持ちが込められています。日本でも「とんでもないです」という返し方をしますが、韓国ではそれが一般的な「どういたしまして」として定着しているのが面白いですよね。相手を立て、自分は控えめにするという儒教文化の影響も感じられます。
一方、中国語の「不客气」は「遠慮しないで」という意味。こちらは「お礼を言われるほどのことはしていないから、どうぞ遠慮なく受け取ってね」という、よりストレートで親しみやすいニュアンスが感じられます。日本人からすると「遠慮しないで」という言葉は、少し強めに聞こえるかもしれませんが、これは中国の人々の、お互いを仲間として認め、形式ばったお礼は不要という感覚の表れかもしれません。
このように、同じ「どういたしまして」でも、その根底にある「謙遜」や「遠慮のなさ」といった感情のベクトルが、言語によって少しずつ違う。この違いを知ることで、単語を覚えるだけでなく、その国の人の心に寄り添う一歩を踏み出せるはずです。さあ、あなたもぜひ、今日からこれらの表現を積極的に使って、それぞれの文化の奥深さを感じてみてくださいね!
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