海外のレストランや市場、お土産屋さんで指をさして使う便利フレーズが「これをください」です。言葉が完璧に話せなくても、このひと言とジェスチャーがあれば買い物も注文も成立します。相手の母国語で伝えれば、距離がぐっと縮まるはずです。この記事では、10言語での「これをください」の言い方を発音つきでまとめました。
⭐ いまよく読まれているフレーズ
韓国語で「これをください」
이거 주세요(イゴ ジュセヨ)
「이거(イゴ)」が「これ」、「주세요(ジュセヨ)」が「ください」を意味する、もっとも基本的なフレーズです。屋台でもコンビニでも、どこでも通じる万能表現です。
よりフォーマルには 이것을 주십시오(イゴスル ジュシプシオ) を使います。複数ほしいときは 이거 두 개 주세요(イゴ トゥ ゲ ジュセヨ)(これを2つください)のように数を入れましょう。
例文:
이거 하나 주세요(イゴ ハナ ジュセヨ)
これを1つください。
中国語で「これをください」
我要这个(ウォー ヤオ ジェイガ)
「我(ウォー)」が「私」、「要(ヤオ)」が「ほしい」、「这个(ジェイガ)」が「これ」を意味します。直訳は「私はこれをほしい」です。
よりフォーマルに 请给我这个(チン ゲイ ウォー ジェイガ)(これをください)を使うこともあります。レストランでメニューを指して注文するときに重宝します。
例文:
我要这个,谢谢。(ウォー ヤオ ジェイガ、シエシエ)
これをください、ありがとう。
タイ語で「これをください」
เอาอันนี้(アオ アンニー)
「เอา(アオ)」が「ほしい/もらう」、「อันนี้(アンニー)」が「これ」を意味します。屋台や市場で指をさしながら使うカジュアルな言い方です。
丁寧には ขออันนี้ครับ/ค่ะ(コー アンニー クラップ/カー)(これをお願いします)と言います。男性は ครับ、女性は ค่ะ を添えましょう。
例文:
ขออันนี้หนึ่งที่ครับ(コー アンニー ヌン ティー クラップ)
これを1つお願いします。(男性)
ベトナム語で「これをください」
Cho tôi cái này(チョー トイ カイ ナイ)
「Cho(チョー)」が「与える」、「tôi(トイ)」が「私」、「cái này(カイ ナイ)」が「これ」を意味します。直訳は「私にこれをください」です。
レストランで料理を注文するときは Cho tôi một cái này(チョー トイ モッ カイ ナイ)(これを1つください)と数を加えます。親しみを込めるなら語尾に nhé(ニェー) を添えます。
例文:
Cho tôi cái này, làm ơn.(チョー トイ カイ ナイ、ラム オン)
これをください、お願いします。
インドネシア語で「これをください」
Minta ini(ミンタ イニ)
「Minta(ミンタ)」が「求める」、「ini(イニ)」が「これ」を意味します。シンプルで使いやすい表現です。
丁寧に言うときは Saya mau yang ini(サヤ マウ ヤン イニ)(これがほしいです)や Tolong berikan yang ini(トロン ブリカン ヤン イニ)(これをいただけますか)を使います。
例文:
Saya mau yang ini, terima kasih.(サヤ マウ ヤン イニ、トゥリマ カシ)
これをください、ありがとうございます。
タガログ語(フィリピン語)で「これをください」
Pakibigay ito(パキビガイ イト)
「Paki(パキ)」が「〜してください」、「bigay(ビガイ)」が「与える」、「ito(イト)」が「これ」を意味します。依頼を丁寧に表現する形です。
カジュアルには Ito, please(イト、プリーズ) と英語混じりでも通じます。丁寧には po(ポ) を加えて Pakibigay po ito と言いましょう。
例文:
Pakibigay po ito, salamat.(パキビガイ ポ イト、サラマッ)
これをください、ありがとうございます。
マレー語で「これをください」
Saya mahu ini(サヤ マフ イニ)
「Saya(サヤ)」が「私」、「mahu(マフ)」が「ほしい」、「ini(イニ)」が「これ」を意味します。インドネシア語と似ていますが、マレー語では「mahu」を使うのが特徴です。
丁寧には Tolong beri saya ini(トロン ブリ サヤ イニ)(これをいただけますか)と言います。屋台では指さしながら Yang ini(ヤン イニ)(これ)だけでも通じます。
例文:
Saya mahu yang ini, terima kasih.(サヤ マフ ヤン イニ、トゥリマ カシ)
これをください、ありがとうございます。
ヒンディー語で「これをください」
यह दीजिए(イェ ディージエ)
「यह(イェ)」が「これ」、「दीजिए(ディージエ)」が「ください」を意味する丁寧な命令形です。
カジュアルには यह दो(イェ ドー)(これをちょうだい)、よりフォーマルには कृपया यह दीजिए(クリパヤー イェ ディージエ)(どうかこれをください)を使います。インドの市場では数を示して ये दो वाले दीजिए(イェ ドー ワーレー ディージエ)(この2つをください)のように使います。
例文:
यह एक दीजिए।(イェ エーク ディージエ)
これを1つください。
アラビア語で「これをください」
أعطني هذا من فضلك(アアティニー ハーザー ミン ファドリク)
「أعطني(アアティニー)」が「私にください」、「هذا(ハーザー)」が「これ」、「من فضلك(ミン ファドリク)」が「お願いします」を意味します。
市場では短く هذا من فضلك(ハーザー ミン ファドリク)(これをお願いします)と指さしながら言うのが便利です。أريد هذا(ウリードゥ ハーザー)(これがほしい)もよく使います。
例文:
أريد هذا، من فضلك.(ウリードゥ ハーザー、ミン ファドリク)
これをください、お願いします。
トルコ語で「これをください」
Bunu istiyorum(ブヌ イスティヨルム)
「Bunu(ブヌ)」が「これを」、「istiyorum(イスティヨルム)」が「ほしい」を意味します。「私はこれがほしい」という表現です。
よりシンプルに Bunu lütfen(ブヌ リュットフェン)(これをお願いします)とも言えます。バザールでは Şundan bir tane(シュンダン ビル ターネ)(あれを1つ)のように数詞を使います。
例文:
Bunu lütfen, bir tane.(ブヌ リュットフェン、ビル ターネ)
これを1つください、お願いします。
10言語「これをください」一覧表
| 言語 | 表記 | カタカナ読み |
|---|---|---|
| 韓国語 | 이거 주세요 | イゴ ジュセヨ |
| 中国語 | 我要这个 | ウォー ヤオ ジェイガ |
| タイ語 | เอาอันนี้ | アオ アンニー |
| ベトナム語 | Cho tôi cái này | チョー トイ カイ ナイ |
| インドネシア語 | Minta ini | ミンタ イニ |
| タガログ語 | Pakibigay ito | パキビガイ イト |
| マレー語 | Saya mahu ini | サヤ マフ イニ |
| ヒンディー語 | यह दीजिए | イェ ディージエ |
| アラビア語 | أعطني هذا من فضلك | アアティニー ハーザー ミン ファドリク |
| トルコ語 | Bunu istiyorum | ブヌ イスティヨルム |
まとめ
「これをください」は、言葉に自信がなくても指さしジェスチャーと組み合わせれば世界中どこでも通じる万能フレーズです。屋台の料理、市場のお土産、カフェのスイーツ、欲しいものを指さしながら現地の言葉で伝えれば、店員さんの笑顔が返ってくるはずです。完璧な発音でなくて構いません。伝えようとする気持ちこそが、異国での一番のコミュニケーションになります。次の旅では、ぜひ現地語でお気に入りの一品を手に入れてみてください。
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この表現について
「これをください」という一見シンプルなフレーズですが、言語によってその背後にある文化やコミュニケーションのスタイルが垣間見えるのが面白いですよね。
特に私が注目したいのは、英語の “Can I have this, please?” とスペイン語の “Quiero esto, por favor.” の違いです。
英語の “Can I have this?” は、直訳すると「これをいただけますか?」という、許可を求める形。これは、相手に何かをお願いする際に、直接的な要求ではなく、一度許可を求めることで相手の負担を減らし、より丁寧な印象を与える英語圏のコミュニケーション文化をよく表しています。まるで「あなたにこれを提供する義務はないけれど、もし可能ならお願いできますか?」というニュアンスが込められているようにも感じられます。だからこそ、”please” の有無で印象が大きく変わるんです。
一方、スペイン語の “Quiero esto, por favor.” は「私はこれが欲しいです、お願いします」と、より直接的な欲求を伝えています。これは決して失礼なわけではなく、ラテン系の言語圏では、自分の意思や感情を明確に伝えることが、円滑なコミュニケーションにつながると考えられているからかもしれません。むしろ、回りくどい言い方よりも、ストレートに伝えた方が理解されやすい、という側面もあるんですね。
日本人が「これをください」を外国語に訳すとき、ついつい日本語の感覚で「これ、ください」とストレートに訳しがちですが、特に英語圏では「Can I have this?」と、ちょっと控えめに尋ねる意識を持つと、よりスムーズなやり取りができるはずです。たった一言のフレーズですが、その裏側にはそれぞれの言語が育んできた文化や価値観が詰まっている、ということを感じていただけたら嬉しいです!
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