人の家を訪問したとき、玄関で言う「お邪魔します」。相手の空間に入ることへの敬意を表す日本の美しい文化です。この記事では、10言語での「お邪魔します」に相当する表現を発音つきでまとめました。
⭐ いまよく読まれているフレーズ
韓国語で「お邪魔します」
실례합니다(シルレハムニダ)
「失礼」という漢字語から来ており、「失礼します」という意味です。訪問時や人の空間に入るときに使います。
家に入るときは 잘 들어가겠습니다(チャル トゥロガゲッスムニダ)(ちゃんと入らせていただきます)も使われます。
例文:
안녕하세요, 실례합니다.(アンニョンハセヨ、シルレハムニダ)
こんにちは、お邪魔します。
中国語で「お邪魔します」
打扰了(ダーラオラ)
「打扰」が「邪魔する」、「了」が完了を表し、「お邪魔します」という意味です。日本語と同じ感覚で使えます。
より丁寧には 不好意思打扰了(ブーハオイース ダーラオラ)(すみません、お邪魔します)も使われます。
例文:
您好,打扰了。(ニンハオ、ダーラオラ)
こんにちは、お邪魔します。
タイ語で「お邪魔します」
ขอรบกวนนะครับ/ค่ะ(コー ロップクアン ナ クラップ/カー)
「ขอ」が「求める」、「รบกวน」が「邪魔する」で、「邪魔させてもらいます」という意味です。
家を訪問するときの礼儀として使う表現です。
例文:
สวัสดีครับ ขอรบกวนนะครับ(サワディー クラップ、コー ロップクアン ナ クラップ)
こんにちは、お邪魔します。(男性の場合)
ベトナム語で「お邪魔します」
Xin lỗi làm phiền(シンロイ ラム フィエン)
「làm phiền」が「迷惑をかける」で、「お邪魔してすみません」という意味です。
家への訪問時には Cháu xin phép vào(チャウ シン フェップ ヴァオ)(入らせていただきます)が年長者への礼儀です。
例文:
Xin chào, xin lỗi làm phiền.(シンチャオ、シンロイ ラム フィエン)
こんにちは、お邪魔します。
インドネシア語で「お邪魔します」
Permisi(プルミシ)
「許可を求める」という意味で、人の家に入るときや人を通り抜けるときに使う万能フレーズです。
より丁寧には Permisi, numpang masuk(プルミシ、ヌンパン マスッ)(すみません、入らせてもらいます)を使います。
例文:
Permisi, saya masuk ya.(プルミシ、サヤ マスッ ヤ)
お邪魔します、入らせてもらいます。
タガログ語(フィリピン語)で「お邪魔します」
Tao po(タオ ポ)
「Tao」が「人」、「po」が丁寧語で、直訳すると「人がいます」という独特の挨拶です。フィリピンでは他人の家の前でまずこう声をかけて家の中に誰かいるか確認します。
相手からの返答を受けてから Pasok po(パソク ポ)(失礼します)と言って入ります。
例文:
Tao po! Pasok po ako.(タオ ポ!パソク ポ アコ)
お邪魔します、入らせていただきます。
マレー語で「お邪魔します」
Mintak masuk(ミンタッ マスッ)
「Mintak」が「求める」、「masuk」が「入る」で、「入らせてください」という意味です。
イスラム教徒の家を訪問するときは Assalamualaikum と挨拶してから入るのが礼儀です。
例文:
Assalamualaikum, mintak masuk.(アッサラーム アライクム、ミンタッ マスッ)
こんにちは、お邪魔します。
ヒンディー語で「お邪魔します」
क्षमा कीजिए, मैं अंदर आ रहा हूँ(クシャマー キージエ、マェン アンダル アー ラハー フーン)
「क्षमा कीजिए」が「お許しください」、「अंदर आ रहा हूँ」が「中に入ります」という意味です。
家への訪問は नमस्ते(ナマステ) と挨拶するだけで入るのが一般的です。
例文:
नमस्ते, क्या मैं अंदर आ सकता हूँ?(ナマステ、クヤー マェン アンダル アー サクター フーン?)
こんにちは、入ってもいいですか?(男性の場合)
アラビア語で「お邪魔します」
عن إذنكم(アン イズニクム)
「あなた方の許可をいただいて」という意味のフォーマルな表現です。
イスラム文化では訪問時に السلام عليكم(アッサラーム アライクム) と挨拶するのが基本で、家の人からの返答を待ってから入ります。
例文:
السلام عليكم، عن إذنكم.(アッサラーム アライクム、アン イズニクム)
こんにちは、お邪魔します。
トルコ語で「お邪魔します」
Rahatsız ediyorum(ラハッスズ エディヨルム)
「Rahatsız」が「邪魔・迷惑」、「ediyorum」が「しています」で、「お邪魔しています」という意味です。
家を訪問するときは Hoş bulduk(ホシュ ブルドゥク)(心地よさを見つけました)と言って入るのが伝統です(相手は Hoş geldin で迎える)。
例文:
Merhaba, rahatsız ediyorum.(メルハバ、ラハッスズ エディヨルム)
こんにちは、お邪魔します。
10言語「お邪魔します」一覧表
| 言語 | 表記 | カタカナ読み |
|---|---|---|
| 韓国語 | 실례합니다 | シルレハムニダ |
| 中国語 | 打扰了 | ダーラオラ |
| タイ語 | ขอรบกวนนะ | コー ロップクアン ナ |
| ベトナム語 | Xin lỗi làm phiền | シンロイ ラム フィエン |
| インドネシア語 | Permisi | プルミシ |
| タガログ語 | Tao po | タオ ポ |
| マレー語 | Mintak masuk | ミンタッ マスッ |
| ヒンディー語 | क्षमा कीजिए | クシャマー キージエ |
| アラビア語 | عن إذنكم | アン イズニクム |
| トルコ語 | Rahatsız ediyorum | ラハッスズ エディヨルム |
まとめ
「お邪魔します」は人の空間への敬意を表す日本の素敵な文化です。フィリピンの「タオ ポ(人がいます)」や、トルコの「ホシュ ブルドゥク(心地よさを見つけました)」のように、各国には独特の訪問時の挨拶があります。海外のお宅を訪問するとき、現地の言葉で一言添えるだけで、訪問のマナーが一気にレベルアップします。
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この表現について
「お邪魔します」って、本当に奥深い言葉ですよね。今回ご紹介した様々な言語の表現を見て、改めて感じたのは、「同じ『お邪魔します』でも、こんなにも文化や社会のあり方が反映されるんだな」ということ。
特に印象的だったのは、韓国語の「실례합니다(シルレハムニダ)」と中国語の「打扰了(ダーラオラ)」です。どちらも「失礼します」「邪魔します」と、直接的に相手の空間や時間を「邪魔する」という行為に言及していますよね。これは、日本語の「お邪魔します」が持つ、どこか控えめで、相手への配慮が滲み出るニュアンスとは少し異なるように感じます。
日本の場合、玄関先で「お邪魔します」と言う時、私たちは「あなたの時間や空間を少しだけお借りしますね」という謙虚な気持ちを込めていることが多いのではないでしょうか。そこには、「迷惑をかけるかもしれないけれど、許してください」というよりも、「あなたの好意に甘えさせていただきます」という感謝の気持ちも同時に含まれている気がします。だからこそ、玄関でこの言葉を言うことで、訪問者と受け入れ側の間に、ある種の穏やかな空気が生まれるのかもしれません。
一方、韓国語や中国語の表現は、より直接的に「ご迷惑をおかけします」という謝意を示すことで、相手への敬意を表していると言えます。これは、相手のプライベートな領域への介入をより明確に認識し、そのことに対する責任感を言葉にしている、と解釈することもできますね。
外国語を学ぶとき、つい日本語の直訳を探しがちですが、このように一歩踏み込んでその言葉が持つ文化的背景やニュアンスを想像してみると、単語を覚えるだけでなく、その言語圏の人々の考え方や価値観に触れることができるんです。ぜひ皆さんも、今回ご紹介した他の言語の「お邪魔します」についても、どんな気持ちが込められているのか想像力を膨らませてみてくださいね!
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