「悲しい」は外国語で何て言う?10言語での言い方・発音まとめ

「悲しい」を10言語で言うと?多言語フレーズの発音まとめ感情・気持ち
「悲しい」を韓国語・中国語・タイ語・ベトナム語・インドネシア語・タガログ語・マレー語・ヒンディー語・アラビア語・トルコ語の10言語で紹介。発音つき多言語フレーズ辞典。

大切な人との別れ、うまくいかなかった出来事、心に寄り添いたい友人の涙――「悲しい」という感情は世界共通のものです。相手の母国語で気持ちを受け止めることができたら、国境を越えて心が寄り添えます。この記事では、10言語での「悲しい」の言い方を発音つきでまとめました。

韓国語で「悲しい」

슬퍼요(スルポヨ)

韓国語で「悲しい」を表す丁寧な表現です。原形は「슬프다(スルプダ)」で、心の痛みや切なさを静かに表します。

カジュアルには 슬퍼(スルポ)、より丁寧には 슬픕니다(スルプムニダ) を使います。韓国ドラマやK-POPのバラードでよく耳にする感情表現で、深い悲しみを伝えるときに 너무 슬퍼요(ノム スルポヨ)(とても悲しい)と言います。

例文:

이별이 너무 슬퍼요.(イビョリ ノム スルポヨ)

別れがとても悲しいです。

中国語で「悲しい」

我很难过(ウォー ヘン ナングオ)

「难过(ナングオ)」は「つらい」「悲しい」を意味し、心が重たい感情を表します。直訳すると「過ぎるのが難しい」で、乗り越えがたい感情を表現する言葉です。

より深い悲しみには 悲伤(ベイシャン)伤心(シャンシン・心が傷つく) を使います。「伤心」は失恋や別れの場面で多く使われる感情表現です。

例文:

听到这个消息我很难过。(ティン ダオ ジェイガ シャオシー ウォー ヘン ナングオ)

その知らせを聞いてとても悲しいです。

タイ語で「悲しい」

เศร้า(サオ)

「เศร้า(サオ)」は「悲しい」「憂鬱な」を表すタイ語です。短く響く一音で、心の重さを静かに伝える言葉です。

より強い悲しみには เสียใจ(シアチャイ)(直訳:心が失われる=悲しい・残念)を使います。誰かを失った悲しみや謝罪の気持ちにも使える大切な表現です。語尾には ครับ/ค่ะ を付けて丁寧にします。

例文:

ฉันเสียใจมากค่ะ(チャン シアチャイ マーク カー)

私はとても悲しいです。(女性)

ベトナム語で「悲しい」

Tôi buồn(トイ ブオン)

「buồn(ブオン)」は「悲しい」「憂鬱な」を意味するベトナム語の基本語です。恋愛、別れ、日常の気分の落ち込みまで幅広く使えます。

より強調するときは Tôi rất buồn(トイ ザット ブオン)(とても悲しい)、「淋しい」というニュアンスでは buồn chán(ブオン チャン) と言います。ベトナムの歌謡曲では定番のキーワードです。

例文:

Tôi rất buồn khi nghe tin này.(トイ ザット ブオン キー ンゲ ティン ナイ)

この知らせを聞いてとても悲しいです。

インドネシア語で「悲しい」

Saya sedih(サヤ スディ)

「sedih(スディ)」は「悲しい」を意味するインドネシア語の基本語です。シンプルで覚えやすく、日常的に使われる感情語です。

より強い悲しみには Saya sangat sedih(サヤ サンガット スディ)(とても悲しい)を、深い悲嘆には berduka(ブルドゥカ)(悲嘆にくれる)を使います。お悔やみの場面では Turut berduka cita(トゥルット ブルドゥカ チタ)(お悔やみ申し上げます)が定番です。

例文:

Saya sedih mendengar kabar itu.(サヤ スディ ムンドゥンガル カバル イトゥ)

その知らせを聞いて悲しいです。

タガログ語(フィリピン語)で「悲しい」

Malungkot(マルンコット)

「Malungkot(マルンコット)」は「悲しい」「寂しい」を表すタガログ語で、明るい「マサヤ(楽しい)」の対義語として使われます。

より深く悲しむ時は Sobrang malungkot ako(ソブラン マルンコット アコ)(とても悲しい)と言います。フィリピン人は感情表現が豊かで、悲しみを家族や友人と分かち合う文化があります。

例文:

Malungkot ako dahil umalis ka na.(マルンコット アコ ダヒル ウマリス カ ナ)

あなたが去ってしまって悲しいです。

マレー語で「悲しい」

Saya sedih(サヤ スディ)

インドネシア語と同じく「sedih(スディ)」を使います。マレー半島とインドネシアは言語的に共通の基盤を持つため、感情語もほぼ同じです。

より深い悲しみには hiba(ヒバ)(悲嘆にくれる)という文語的な表現もあります。日常では Saya rasa sedih(サヤ ラサ スディ)(悲しく感じる)と「rasa(感じる)」を挟んで使うこともあります。

例文:

Saya rasa sedih hari ini.(サヤ ラサ スディ ハリ イニ)

今日は悲しい気持ちです。

ヒンディー語で「悲しい」

मैं उदास हूँ(メイン ウダース フーン)

「उदास(ウダース)」は「悲しい」「憂鬱な」を意味する形容詞で、しっとりした情緒を帯びた言葉です。男女共通で使えます。

より深い悲しみには दुखी(ドゥキー)(苦しんでいる)を使います。「दुख(ドゥク)」は「苦しみ・悲しみ」の名詞で、仏教用語「苦(ドゥッカ)」と同じ語源です。ボリウッド映画の涙のシーンでおなじみの言葉です。

例文:

यह सुनकर मैं बहुत दुखी हूँ।(イェ スンカル メイン バホット ドゥキー フーン)

それを聞いてとても悲しいです。

アラビア語で「悲しい」

أنا حزين(アナー ハズィーン)

男性が言う場合は أنا حزين(アナー ハズィーン)、女性が言う場合は أنا حزينة(アナー ハズィーナ) と形容詞が変化します。「حزين(ハズィーン)」は「悲しい」を意味します。

アラビア語の詩や音楽には「حزن(フズン・悲しみ)」をテーマにしたものが多く、悲しみを芸術に昇華する文化があります。深い悲しみには حزين جداً(ハズィーン ジッダン)(とても悲しい)と強調します。

例文:

أنا حزين لفراقك.(アナー ハズィーン リ フィラーキカ)

君との別れが悲しいよ。(男性)

トルコ語で「悲しい」

Üzgünüm(ユズギュニュム)

「üzgün(ユズギュン)」が「悲しい」を意味する形容詞で、「-üm」は「私は〜です」を表す接尾辞です。日常的に使われる基本表現です。

「Üzgünüm」は「ごめんなさい」「残念です」という謝罪や同情の場面でも使われます。深い悲しみには kederli(ケデルリ)(嘆き悲しむ)という文語的な表現もあります。

例文:

Bu haberi duyduğum için çok üzgünüm.(ブ ハベリ ドゥイドゥウム イチン チョク ユズギュニュム)

この知らせを聞いてとても悲しいです。

10言語「悲しい」一覧表

言語表記カタカナ読み
韓国語슬퍼요スルポヨ
中国語我很难过ウォー ヘン ナングオ
タイ語เศร้าサオ
ベトナム語Tôi buồnトイ ブオン
インドネシア語Saya sedihサヤ スディ
タガログ語Malungkotマルンコット
マレー語Saya sedihサヤ スディ
ヒンディー語मैं उदास हूँメイン ウダース フーン
アラビア語أنا حزينアナー ハズィーン
トルコ語Üzgünümユズギュニュム

まとめ

「悲しい」は誰もが経験する普遍的な感情です。中国語の「难过(過ぎるのが難しい)」という表現や、ヒンディー語の「ドゥク」が仏教の「苦」と同じ語源であること、アラビア語圏で悲しみを詩に昇華する文化など、言葉の背景に深い人間性が見えてきます。悲しみを抱えている人に、相手の母国語で「わかるよ」と寄り添えたら、それだけで救いになることもあります。言葉は心の橋渡しです。

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この表現について

「悲しい」という言葉、記事本文で10言語の表現を見てきましたが、それぞれの言葉の奥には、その言語を話す人々の心のあり方や、感情との向き合い方が垣間見えてくると思いませんか? 私が特に面白いと感じるのは、中国語の「难过(ナングオ)」と、韓国語の「슬프다(スルプダ)」のニュアンスの違いです。

中国語の「难过」は、文字通り「過ぎるのが難しい」と書きますよね。これは、単に悲しいというだけでなく、「この感情を乗り越えるのが難しい」「心が重くて、なかなか前に進めない」といった、一種の停滞感や閉塞感を伴う悲しみを表しているように感じます。例えば、何か大きな失敗をして落ち込んでいるときや、喪失感が心にずっしりとのしかかっているような場面で、「我很难过」と言うと、その重みが伝わる気がします。

一方、韓国語の「슬프다」は、もう少し内省的で、静かな悲しみ、心の痛みや切なさを表すことが多いように思います。韓国ドラマをよく見る方ならピンとくるかもしれませんが、愛する人との別れや、叶わない夢に涙するシーンで「너무 슬퍼요…」とつぶやく登場人物の姿は、まさにこの「슬프다」のニュアンスそのものです。感情が爆発するような悲しみというよりは、心の中でじんわりと広がる、しみじみとした悲しみを表現するのにぴったりなんですよね。

このように、同じ「悲しい」という感情でも、言語が変わるとその捉え方や表現の仕方が少しずつ違ってきます。これは、それぞれの文化が感情とどう向き合ってきたかの歴史を反映しているのかもしれません。私たちが外国語を学ぶとき、単語の意味だけでなく、その言葉が持つ背景や文化的なニュアンスまで感じ取れるようになると、もっと深く相手の心に寄り添えるようになるはずです。ぜひ、それぞれの「悲しい」を、自分なりに感じ取ってみてくださいね。

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