仕事が終わって同僚より先に帰るときの「お先に失礼します」。日本独特の社会的マナーが込められた表現です。この記事では、10言語での「お先に失礼します」に相当する表現を発音つきでまとめました。
⭐ いまよく読まれているフレーズ
韓国語で「お先に失礼します」
먼저 가보겠습니다(モンジョ カボゲッスムニダ)
「먼저」が「先に」、「가보겠습니다」が「行かせていただきます」で、日本語とほぼ同じ感覚で使える表現です。
カジュアルには 먼저 갈게요(モンジョ カルケヨ) を使います。
例文:
수고하셨습니다, 저 먼저 가보겠습니다.(スゴハショッスムニダ、チョ モンジョ カボゲッスムニダ)
お疲れ様でした、お先に失礼します。
中国語で「お先に失礼します」
我先走了(ウォー シエン ゾウラ)
「先」が「先に」、「走」が「行く」で、「先に行きます」という意味です。
フォーマルには 我先告辞了(ウォー シエン ガオツーラ)(お先に失礼します)も使われます。
例文:
大家辛苦了,我先走了。(ダージア シンクーラ、ウォー シエン ゾウラ)
皆さんお疲れ様、お先に失礼します。
タイ語で「お先に失礼します」
ผม/ดิฉันขอตัวก่อนนะ(ポム/ディチャン コー トゥア ゴーン ナ)
「ขอตัว」が「自分を失礼する」、「ก่อน」が「先に」で、「先に失礼します」という意味です。
「ผม」は男性、「ดิฉัน」は女性の一人称です。
例文:
ผมขอตัวก่อนนะครับ(ポム コー トゥア ゴーン ナ クラップ)
お先に失礼します。(男性の場合)
ベトナム語で「お先に失礼します」
Tôi xin phép về trước(トイ シン フェップ ヴェー チュオック)
「xin phép」が「許可を求める」、「về trước」が「先に帰る」で、「先に帰らせていただきます」という意味です。
カジュアルには Tôi về trước nhé(トイ ヴェー チュオック ニェー) を使います。
例文:
Tôi xin phép về trước, chúc mọi người vui vẻ.(トイ シン フェップ ヴェー チュオック、チュック モイ グオイ ヴイ ヴェー)
お先に失礼します、皆さんお楽しみください。
インドネシア語で「お先に失礼します」
Saya pulang duluan ya(サヤ プラン ドゥルアン ヤ)
「pulang」が「帰る」、「duluan」が「先に」で、「先に帰りますね」という意味です。
フォーマルには Saya permisi pulang dulu(サヤ プルミシ プラン ドゥル)(お先に失礼します)を使います。
例文:
Saya pulang duluan ya, selamat malam.(サヤ プラン ドゥルアン ヤ、スラマッ マラム)
お先に失礼します、おやすみなさい。
タガログ語(フィリピン語)で「お先に失礼します」
Mauuna na po ako(マウウナ ナ ポ アコ)
「Mauuna」が「先に行く」、「po」が丁寧語で、「お先に失礼します」という意味です。
カジュアルには Una na ako(ウナ ナ アコ)(先行くね)を使います。
例文:
Mauuna na po ako, salamat sa araw na ito.(マウウナ ナ ポ アコ、サラマッ サ アラウ ナ イト)
お先に失礼します、今日はありがとうございました。
マレー語で「お先に失礼します」
Saya balik dulu(サヤ バリッ ドゥル)
「balik」が「帰る」、「dulu」が「先に」で、「先に帰ります」という意味です。
カジュアルには Balik dulu ya(バリッ ドゥル ヤ) を使います。
例文:
Saya balik dulu, selamat malam semua.(サヤ バリッ ドゥル、スラマッ マラム スムア)
お先に失礼します、皆さんおやすみなさい。
ヒンディー語で「お先に失礼します」
मैं पहले निकलता हूँ(マェン パヘレー ニカルター フーン) — 男性
मैं पहले निकलती हूँ(マェン パヘレー ニカルティー フーン) — 女性
「पहले」が「先に」、「निकलता/निकलती」が「出る」で、「先に出ます」という意味です。
例文:
अच्छा, मैं पहले निकलता हूँ।(アッチャー、マェン パヘレー ニカルター フーン)
じゃあ、お先に失礼します。(男性の場合)
アラビア語で「お先に失礼します」
سأذهب أولاً(サ アズハブ アウワラン)
「سأذهب」が「私は行きます」、「أولاً」が「先に」で、「先に行きます」という意味です。
別れ際には مع السلامة(マア アッサラーマ)(さようなら)も続けて言います。
例文:
سأذهب أولاً، إلى اللقاء.(サ アズハブ アウワラン、イラッリカーイ)
お先に失礼します、また会いましょう。
トルコ語で「お先に失礼します」
Ben önce çıkıyorum(ベン オンジェ チュクヨルム)
「önce」が「先に」、「çıkıyorum」が「出ます」で、「先に出ます」という意味です。
別れに İyi akşamlar(イイ アクシャムラル)(良い夕方を)を続けるのが定番です。
例文:
Ben önce çıkıyorum, iyi akşamlar.(ベン オンジェ チュクヨルム、イイ アクシャムラル)
お先に失礼します、おやすみなさい。
10言語「お先に失礼します」一覧表
| 言語 | 表記 | カタカナ読み |
|---|---|---|
| 韓国語 | 먼저 가보겠습니다 | モンジョ カボゲッスムニダ |
| 中国語 | 我先走了 | ウォー シエン ゾウラ |
| タイ語 | ผมขอตัวก่อนนะ | ポム コー トゥア ゴーン ナ |
| ベトナム語 | Tôi xin phép về trước | トイ シン フェップ ヴェー チュオック |
| インドネシア語 | Saya pulang duluan ya | サヤ プラン ドゥルアン ヤ |
| タガログ語 | Mauuna na po ako | マウウナ ナ ポ アコ |
| マレー語 | Saya balik dulu | サヤ バリッ ドゥル |
| ヒンディー語 | मैं पहले निकलता हूँ | マェン パヘレー ニカルター フーン |
| アラビア語 | سأذهب أولاً | サ アズハブ アウワラン |
| トルコ語 | Ben önce çıkıyorum | ベン オンジェ チュクヨルム |
まとめ
「お先に失礼します」は日本特有の職場文化が反映された表現ですが、どの言語にも「先に帰る・先に行く」という形で同じ場面で使えるフレーズがあります。韓国語・ベトナム語のように「許可を求める」ニュアンスを含む言語や、カジュアルに「先行くね」と言う国もあり、職場文化の違いが見えてきます。海外の職場でぜひ使ってみてください。
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この表現について
「お先に失礼します」という言葉、改めて考えてみると、本当に日本ならではの文化が凝縮された表現ですよね。他の言語の equivalente を見ていて、私が特に面白いと感じたのは、その「許しを請う」ニュアンスの有無です。
例えば、記事で紹介した韓国語の「먼저 가보겠습니다(モンジョ カボゲッスムニダ)」は、日本語の「行かせていただきます」に非常に近い感覚で、「先に帰ることを許可してください」という、どこかへりくだった姿勢が感じられます。相手への敬意や配慮が色濃く出ている点で、日本の文化と非常に親和性が高いと言えるでしょう。
一方で、中国語の「我先走了(ウォー シエン ゾウラ)」は、「私、先に帰るね」という、より事実を伝えるニュアンスが強いです。もちろん、状況によっては「お先に失礼します」の意図で使われますが、根本にあるのは「先に席を立つ」という行為の宣言であり、日本語や韓国語のような「許諾を求める」ニュアンスは薄いと感じます。
この違いは、集団に対する個人の立ち位置や、上下関係、そして場の空気を重んじるかどうかの文化的な差から来ているのかもしれません。日本や韓国では、たとえ自分の仕事が終わっていても、まだ残っている人たちへの配慮として、一言断りを入れることがマナーとされます。この「場の調和を乱さない」という意識が、「失礼します」という言葉に込められているのですね。
だからこそ、皆さんが海外でこの表現を使う際には、その国の文化背景を少し意識してみてください。ストレートに「帰るよ」と伝えても失礼にあたらない文化もあれば、一言添えることでよりスムーズな人間関係が築ける文化もあります。言葉の選び方一つで、相手に与える印象は大きく変わる。まさに「世界のことば辞典」の醍醐味だと私は思います!
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